何が国民感情か、被害者感情か [死刑反対!!]
原田正治『弟を殺されて考えたこと』
http://ww4.tiki.ne.jp/~enkoji/harada.htm より(抜粋)
裁判では、「被害者感情」とか「国民感情」という言葉が使われて、死刑判決が下ります。そして、執行があった時にもその言葉が言われます。そして、それで事件が終わったんだということになるんです。だけど、そう思うのは事件に関係のない人だけです。
肉親を亡くされた人たちはどういう形であれ、心の傷はいつまでも残るんです。それを少しでもわかってもらいたい。ところが、わかろうとする気持ちを持っている人が少ない。
わかったようなことを言いながら人の命をもてあそんでいるのが、今の裁判の場であり、マスコミなんです。そういうことがわかんないまま、何が国民感情か、被害者感情かと思うんですね。
そして、国民感情、被害者感情と言う人にかぎって、自分はそういう事件には遭遇しないんだと思い込んでいます。僕自身もこんなことになるとは夢にも思ってなかったから、そのことはよくわかるんですよ。